日本政治の対立軸―93年以降の政界再編の中で (中公新書) (1999/10) 大嶽 秀夫 商品詳細を見る |
打倒官僚の声は大きい。
橋下さんの維新もご多分に漏れず、官僚批判が激しい。
そこで、それにちなんで、橋本省庁再編を考える。
橋本省庁再編はいまいち評判が芳しくない。
狙いがわからないとか、再編自体が目的になってたとか。
しかし、本書は狙いの一つを推定している。
それは福祉問題。厚生省と労働省の合併だ。
高齢社会になれば、年金やら保険やらでややこしいことが起こるに違いないと考えたのだ。
確かに、今夏、シルバー人材が仕事中にけがをして、労災も健保ももらいないとニュースになった。
この事件の顛末は、労災も健保も厚労省管轄なので、調整しますというというものだった。
健保適用になったようだ。
かつては、労災は労働省、健保は厚生省担当だったので、調整はもっと難航してたかもしれない。
これは橋本省庁再編の成果に数えよう。
彼は厚生族のボスだった。父親の足が悪かったため、福祉の人になったらしい。