読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ynkby's blog

正しく考えるというのは難しい

三菱自動車という会社 『中古車がみるみる欲しくなる!』

中古車がみるみる欲しくなる!

中古車がみるみる欲しくなる!

 

本書は、2005年の中古車をめぐる2人のおしゃべりだ。新車価格では買う価値がないクルマでも、この値段なら買う価値ありとかいう感じでしゃべっている。

 

ただ、日本のクルマは中古車だからと言って、そう簡単には値崩れしないようだ。日本製は古くなってもちゃんと動くし、メーカーも下取りを頑張ったりして価格を支えるかららしい。特にこの本が出た時期は、リコール隠しがばれて三菱自動車がどん底状態だったのだが、それでも三菱中古車は値崩れしておらず、従っておすすめにはされていない。

 

クルマに関してはそういうことなのだが、この三菱自動車という会社がどういう会社なのかを思わせるエピソードが面白く語られている。

 

著者はGTOの思い出を語る。今はもうないが、三菱のスポーツカーだ。その試乗会での出来事だが、高速周回路で160キロ出したら、リアワイパーが風圧で持ち上がりひん曲がってしまったという。こんなことが起こることくらい実際にこのスピードで走ればわかる。ということは、160キロでテストしたことがなかったということだ。そして、その状態で試乗会に出し、マスコミに運転させたのだ。人体実験だという。

 

さらに、別の試乗会では著者はGTOをクラッシュさせ壊してしまったという。カーブの立ち上がりでアクセル踏んだら、滑ってガードレールへ突っ込んでしまったらしい。やらかしてしまったと著者はかなり落ち込んだようだが、どうやら三菱は速いタイムが出るようクルマに手を加えていたらしい。それは宣伝のためよくあることだったようだが、想定外だったのは当日雨が降ってしまったことだ。そのセッティングは濡れた路面には対応できないものだったのだ。タイムをいかに縮めるかに集中し、雨が降ることなんか考えもしなかったのだろう。用意された広報車8台中、6台がクラッシュしたという。

 

実は、別の本でも、三菱車のすごさが語られていたりする。『間違いだらけのクルマ選び〈’97年版〉全車種徹底批評』だ。デリカ・スペースギアという背の高いクルマなのだが、著者はこれがテストコースでころりと倒れるのを見たと書いている。

 

やっぱりちょっと三菱自動車に尋常ならざるものを感じる。これは三菱自の伝統、企業文化なのだろうか。三菱自の母体である三菱重工はどうなのだろう。あるいは三菱グループ全体では?三菱の企業文化が気になる。