ynkby's blog

正しく考えるというのは難しい

2016-01-01から1年間の記事一覧

オスプレイは不時着したのか墜落したのか

ちゃんと定義して、定義通りに使っているなら、どっちでもいい。 しかし、オスプレイ配備の可否の根拠とするためにやっているのなら、つまり、不時着なら配備可能になり、墜落したから配備不可になるというためなら、不毛である。 墜落とか不時着の定義には…

日本人は時間に正確なんじゃない、遅刻に厳しいんだ

遅刻の誕生―近代日本における時間意識の形成 作者: 橋本毅彦,栗山茂久 出版社/メーカー: 三元社 発売日: 2001/08 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 89回 この商品を含むブログ (24件) を見る 日本人は時間に正確だという。電車はダイヤ通り正確に動くし…

言葉狩りをするものは言葉を饅頭と考えているのか

ソシュールの思想 作者: 丸山圭三郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1981/07/15 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (19件) を見る 箱の中に、饅頭が詰まっているとする。饅頭を一つ取り去ると、そこに饅頭のない隙間がで…

寛容と和は、どうちがうのか

和の思想 異質のものを共存させる力 (中公新書) 作者: 長谷川櫂 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/07/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 日本の建築を見ると、西洋型の家に、畳とかが違和感なくなじんでいたりする。こういうのが…

天皇は立法者ではなく現人神

アニミズムの濃い村をみると、村の慣習を変えることは内部者にはできない。 中国雲南省のワ族には、首狩りの慣習があった。それは別に人殺しが好きだったからやっていたわけではない。焼畑農耕の豊穣を祈るために、一年のうちある期間だけ行う農耕儀礼であっ…

天皇の戦争責任論の意味

日本は、経済発展した今でもアニミズムが生き残っている。日本の信仰として生きている神道が、それを体現している。精霊・神々が存在し、霊能者シャーマンが活躍する、アニミズム的神話世界を継承している。 普通、アニミズム段階にある世界は、近代主権国家…

なぜトックはもちもちしていないのか

照葉樹林文化の道―ブータン・雲南から日本へ (NHKブックス (422)) 作者: 佐々木高明 出版社/メーカー: 日本放送出版協会 発売日: 1982/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 照葉樹林文化ではないからだ。 日本の文化、食文化を語るうえで…

会議がながいわけ 『忘れられた日本人』

忘れられた日本人 (岩波文庫) 作者: 宮本常一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1984/05/16 メディア: 文庫 購入: 49人 クリック: 366回 この商品を含むブログ (215件) を見る 戦後に残された伝統日本をフィールドワーク。著者は、対馬とかを旅し、村々の…

政治家は政策を勉強すべきなのか

小泉純一郎 ポピュリズムの研究―その戦略と手法 作者: 大嶽秀夫 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2006/11/01 メディア: 単行本 クリック: 24回 この商品を含むブログ (16件) を見る 政治家は政策を勉強すべきなのか。良い政策を実現するのが政治家…

「強敵」と書いて「とも」と読む文化

政敵を追い落とすと、祟りを食らうことがある。非業の死を遂げ、祟りを引き起こす魂を、平安時代あたりから怨霊と呼ぶようになった。 祟る怨霊をどうするか。名誉回復とか、お経の書写とかして、鎮魂する。菅原道真は怨霊となって、自分を大宰府に追いやった…

日本が清潔な理由、京野菜がブランド化した理由

京都〈千年の都〉の歴史 (岩波新書) 作者: 高橋昌明 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2014/09/20 メディア: 新書 この商品を含むブログ (5件) を見る 日本が清潔なのは、16世紀に人糞肥料ビジネスシステムが確立したからだ。 人糞肥料ビジネスシステムが…

2009年米国トヨタリコール大騒動の原因

不具合連鎖 作者: 日経BP社トヨタリコール問題取材班 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2010/03/18 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 51回 この商品を含むブログ (2件) を見る プロの交渉術。どんな場面でも絶対負けない28の最強ノウハウ 作者: 長野…

夫婦別姓を考えるモデル

夫婦別姓について考えるにあたり、姓にかかわる社会制度を三タイプ考える。 ①氏族本位制。②家本位制。③個人本位制。 氏族本位制とは、姓が氏族名のものをいう。家本位制とは、姓が家名のものをいう。個人本位制とは、姓が個人名のものをいう。 氏族とは、血…